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梅之ゆたか著
小説ファンタジー詩集|歌集沙の波
白き光に返るとも明くる度滝の打つ区切りの日雲間さし何ものと花ならず

みやびには程遠い暮らしではあっても、雅な大和言葉は耳に心地良い。古代の人は学識者でなくとも詠んでいたのだからと思えば、さほど使いこなせなくても使いたくなる。枕詞一つとっても、たくさんあって、なかなか、ことば選びは難しい。それでも、笛や琴が紡ぎだす妙なる調べを思い浮かべながら、1首、1首と詠むうちに、歌に酔うのも楽しい。そう思えてくるのも、また、しばしの安らぎになる。

沙の波(いさごのなみ)

『中途半端に知ったかぶりして使うな』と言い、古語と現代語を一つの歌の中に混在させるのは良くないとも言うけれど。それでも、使い慣れなければ使えるようにはなれない。言葉は徐々に移ろうもの、昔は昔で混在させることを躊躇ったのではないだろうか。短歌独特の言い回しを大切にするなら、現代語でしか表現できないことを詠むときに現代語が混じるのは、時にはしかたがないのかもしれない。

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