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ゆたかどうわかんうめのゆたか作 |
漢字混じりの童話|ひとりでよめるひらがなのどうわ |
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まーちゃんが
とっても
ふしぎそうに
みて
いるのは、
げんかんに
かざって
ある
はなです。
はなは、
けんざんという、
はりの
やまの
ような
ものに
さして
あります。
けんざんは、
はなが
たおれない
ように、
はなの
くきを
さして、
うごかない
ように
するどうぐです。
げんかんの
はなは
きょうも
きれいだけれど、
はなは
いたく
ないの
かな。
だって、はりの
やまに
ささって
いるんだ
もの。
ぼくだったら
ちが
たくさんでて
いたいのに、
はなは
ちが
でない
の
かな。
|
はなを
じっと
みつめた
まま、
まーちゃんは
おかあさんに
ききました。
「ねえ、
おかあさん。
はなは
いたく
ないの
かしら。
ぼく
だったら
いたくて
ないちゃう
よ。
はなは、
はりが
いたく
ないの
かな。」
おかあさんは
ちょっと
こまって
いました
が、
「そうねぇ、
きっと
いたく
ないのよ。
いたく
ないように
みずを
あげたから。」
と、
いいました。
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「みずを
あげると
いたく
ないの?
ぼくも
いたく
ない
かしら。」
まーちゃんは、
そっと
はりの
やまに
ゆびさきで
さわりました。
そしたら、
ちくっと
はりが
ささって、
おもわず
さけびました。
「いたいっ!
ねぇ、
おかあさん。
ぼくは
やっぱり
いたいよ。
だから
きっと
はなも
いたいよ。
とって
あげないと
かわいそう
だよ。」
|
おかあさんは
にっこりして
いいました。
「まーちゃんは
やさしいね。
まーちゃんは
いたいから
ね。
でもね、
これは
はなでしょう。
にんげんじゃ
ない
よ。」
「はなは
いたく
ないの?」
|
「いたいって
いわない
でしょう。
それに、
もうきって
しまって、
ねっこが
ないから、
ちゃんと
たてない
でしょう。
それに
みずが
ないと、
やっぱりかれて
しまうの
よ。
こうすると、
なんにちかは、
きれいな
まま
ながもち
するから
ね。
だから、
はりの
やまに
さして、
みずを
あげてる
の。
にんげんは
いたくてちが
でて
しまうけれど、
はなは
げんきでしょう。
ここに
ある
つぼみ
だって、
あしたに
なったら
さくかも
しれない
よ。」
|
「ほんと、
おかあさん。
この
つぼみが
さくの?
さいて
はなに
なるの?
もじゃもじゃの
ねっこが
ないのに?」
まーちゃんは
めを
まるく
しています。
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