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ゆたかどうわかんうめのゆたか作 |
漢字混じりの童話|ひとりでよめるひらがなのどうわ |
|おかあさんのうみ|すずんでいたからすへび|がけのうえのはなばたけ|はりやまのはな|くろいとうのうえ|まほうのよる| |
その
よるは、
あしたに
なったら
つぼみが
ひらいて
いる
かしら、
と、
そればかり
かんがえて、
いつも
の
おやすみの
じかんにも、
ねむる
どころ
では
ありません
でした。
それでも、
いちにちじゅう、
いっぱい
あそんで
いた
ので、
やっぱりねむく
なりました。
かずを
じゅう
まで
かぞえ
られる
ように
なって
いる
まーちゃんは、
ひつじを
じゅっぴき、
またじゅっぴき、
くりかえし
かぞえて
いるうちに、
ぐっすりねむった
の
です。
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あさに
なりました。
おかあさんが
まーちゃんを
おこして、
きがえ
させて
います。
まーちゃんは、
はなが
さいた
かどうか、
はやく
たしかめたくて
たまりません。
きがえると、
いそいで
げんかんに
いきました。
そして、
きのうの
つぼみを
さがして
みると、
つぼみが
ほんの
すこしふくらんで
います。
まーちゃんは
おおよろこび
です。
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「おかあさん、はなが
さくよ。
きのうは
つぼみ
だった
のに、
すこしおおきく
なって
いる
よ。」
「そう、よかった
ね。
はなが
げんきで
さいて
くれるように、
みずを
かえて、
きもちよく
して
あげましょう
ね。」
おかあさんは、
そういって、
かびんを
せんめんじょに
もって
いきました。
けんざんを
もちあげて
よこに
おくと、
みずを
たくさん
いれました。
そうして
げんかんに
もどると、
はなを
さっきと
おなじように
かざりました。
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はなって
すごい
なあ。
ねっこが
なく
ても
しなないで、
ちゃんと
はなが
さくの
だ
もの。
でも、ぼくや
ほかの
みんなみたいに、
にんげんは
やっぱりちが
でて
いたいよね。
ぼくなんか、
はりの
やまに
ちょっと
さわった
だけで、
ちが
でて
いたかった
もの。
でも、はな
だって、
はなしが
できたら、
きっと
いたいって
いう
よ。
はなは、
いたくても
いたいって
いえなくて、
かわいそう
だな。
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