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漢字混じりの童話ひとりでよめるひらがなのどうわ
おかあさんのうみすずんでいたからすへびがけのうえのはなばたけはりやまのはなくろいとうのうえまほうのよる
まえのぺーじつぎのぺーじ

おかあさんのうみ

「そう よ。なつ におじいちゃん ち にいっ たら、
つれ て いっ て
あげ よう ね。」

「う〜ん。 いき たい! けど、 ちょっ とこわい かな。
はしら ない よう にがまんし な く ちゃ ね。」

「そう よ。ぬれ てもすべら ないくつ をはい て
いか な きゃ ね。」



「すべら ないくつ?どんな の?
いえ ではい てる の じゃだめ なの?」

「そう。 つるっ てなら な く て、
すぐ
ぬげ てしまわ な く て、
うら に
ごむ がある の がすべり にくい よ。
でも、 すべり にくい だけ だ から、
すべら ない の じゃない よ。
やっぱり、 はしっ たり、
ふざけ たり し ちゃ
だめ だ から ね。」



「うん。つるっ て・・・、 ふつう のくつ だ と、
すけーとみたい になる の かな?」

「そう よ。でも、
すけーとじょう
みたい にたいら じゃない でしょ う。」

「うん。すぐころん じゃう よ ね。
ぼく、 はしっ たりふざけ たりし ない よ。」

「えらい ね。やくそく ね。」

「ほか に は?なに かし た の?」



「そう ねえ。あたたか くなっ て、
うみ にもぐ れるくらい のきせつ になる と ね、
おじいちゃん が、ふくろ になっ たあみ をもっ て、
うみ にもぐり にいく の。

『ぜったい にいわ のところ であそ ば ない で
すなはま で
まっ て る んだ ぞ。』 って、
わたし たち に
やくそく させ て ね。

おじいちゃん はずーっ ととおく まで
およい でいっ て しまっ た の。

あたま がみえな くなる と、
おじいちゃん ってすっごーい っておもっ た よ。」



「でも、 ずっ と、 ずっ とじかん がたっ ても、
おじいちゃん がもどっ てこ な く て ね。

おぼれ ない よ ね、 あぶな くない よ ね、 って、
すっご く
しんぱい し た よ。

だ から、 あそぶ の なんかすっかり わすれ て、
ふたり で
じっ とうみ をみ て た の。

そう したら、いきなりちか く のみず のなか から
おじいちゃん がで てき て ね 、
びっくり し た なあ。」



「それ に ね、
おじいちゃん がもっ ていっ たとき は
からっぽ だっ た
あみ に、
いっぱい、 なに かはいっ て い た の。
なん だ と
おもう?

まーちゃん がしっ て るもの よ。
めった にみ ないけど ね。」

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