ゆたかどうわかんうめのゆたか作 |
漢字混じりの童話|ひとりでよめるひらがなのどうわ |
|おかあさんのうみ|すずんでいたからすへび|がけのうえのはなばたけ|はりやまのはな|くろいとうのうえ|まほうのよる| |
うんしょ。
うんしょ。
よろよろっ。
まーちゃんは、
ひっしな
ようすで、
がんばって
あるいて
います。
だって、まーちゃんは、
しんぱいする
おかあさんに、
がんばって
あるくと
やくそく
しました。
だから、
ぜったいに
やまの
うえまで
あるくんだ、
と、
がんばって
いるのです。
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おじいちゃんが、
よこを
あるいている
まーちゃんを
みながら
いいました。
「もうすこしだからね。
もうちょっと
がんばれるかな?」
まーちゃんは、
はあはあいいながら
こたえました。
「うん。
がんばれるよ。
だいじょうぶだよ。」
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おじいちゃんは、
まーちゃんが
あぶなく
ないのを
たしかめて、
また
あるき
だしました。
たかいきが
いっぱいだから、
みちは
すこしくらく
なっています。
その
ほそいでこぼこの
みちを、
どんどんうえに
むかって
のぼります。
ちょっと
こわいな、
と
おもっていると、
いきなり、
めの
まえが
あかるく
なりました。
まーちゃんは、
びっくりして
たちどまりました。
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みぎがわは、
がけに
なっていて、
がけの
むこうは、
ずうっと
とおくまで、
うみしか
ありません。
マーちゃんは
こんな
ひろい
うみを
みた
ことが
ありませんでした。
あんまり
おおきくて
ひろいので、
あるくのを
わすれて、
うみの
みぎから
ひだりまで
みて
いきました。
そうすると、
そらと
うみが
ぶつかって
いるのに
きが
つきました。
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「おじいちゃん。
そらと
うみが
ぶつかってるよ。
なんで?」
「ぶつかってるように
みえるだけだよ。
すいへいせんと
いうんだ。
ずうっと
むこうまで
うみしか
ないから、
そう
みえるんだよ。」
「ふうん。
ぶつかってるんじゃ
ないのか。
すいへいせんの
ところまで
いけないの?」
「うーん。
いけるけど、
そこまで
いこうとすると、
すいへいせんは
またずうっと
とおくに
うごくんだよ。
そうだ。
いえに
かえったら、
ちきゅうぎを
みせてあげよう。
そうすると
よく
わかるだろう。」
「ちきゅうぎ?」
「そう。まーちゃんが
いま
たって
いるのは、
ちきゅうと
いうほしの
うえなんだ。
たくさんの
ひとが
いろいろしらべて、
ちきゅうを
とっても
ちいさく
したものを
つくったんだ。
それが
ちきゅうぎだよ。」
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