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漢字混じりの童話ひとりでよめるひらがなのどうわ
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涼んでいたカラスヘビ

マーちゃんの家には小さな庭があって、花だんや小さな畑を作っています。だから、花や野菜がいっぱいです。
お母さんは、安全でおいしい野菜を食べられるように、本を読んで勉強しています。お母さんが農薬を使わないので、とっても大きなミミズが出てきたりします。
今はキンレンカが咲いています。マーちゃんとお母さんが、いっしょに種をまきました。どんどん大きくなって、いろんな色の花がさいています。
きのう、マーちゃんとお母さんは、この庭で、キンレンカを見ながらこんな話をしました。

「この花は、はも、花も、みも食べられるのよ。」
「葉も花も実も食べられるなんて、野菜みたいだね。」
「そうね。でも、実はピリッとしてからいから、子供にはからすぎて食べられないよ。葉と花はサラダにできるよ。きれいだし、虫よけになるし、食べられるなんて便利よね。でも食べられる花は、ほかにも色々あるのよ。キクも食べられるよ。葉を天ぷらにするとおいしいから、天ぷらにしてあげようね。」

だから、きのうの夜はマーちゃんの大好きな天ぷらでした。シソよりおいしかったので、マーちゃんはびっくりしてしまいました。



今日は、マーちゃんは子もりをしています。この前、お母さんが赤ちゃんを産んだので、今は赤ちゃんがいるのです。だから、お母さんが用があるときは、妹の子守をしています。
マーちゃんの名前はまさるなのでマーちゃんですが、赤ちゃんの名前はちづるなので、チーちゃんと呼んでいます。チーちゃんはまだ生まれて2ヶ月です。まだ首がグラグラしているので、だっこするときは頭を支えないといけません。だから、『マーちゃん一人の時はだっこしちゃいけないよ。』と、いつも言われます。

チーちゃんが目をさましてなき出しました。すごく大きな声で泣くので、呼ばなくても、お母さんがやってきました。
「マーちゃん、ありがとうね。チーちゃんが泣き出しちゃったね。」
「うん。おなかがすいたのかな。」

お母さんはチーちゃんのオムツをかえておっぱいを飲ませます。マーちゃんはそのそばでミニカーで遊び出しました。時々お母さんとチーちゃんを見ています。
チーちゃんは、お母さんのおっぱいを一生けんめい飲んでいます。でも、しばらくすると、お腹がいっぱいになってきたのか、何だかねむそうです。チーちゃんは生まれたばかりなので、おっぱいを飲んでいない時はいつもねむってばかりです。
お母さんは、『早くマーちゃんと遊べるようになりたくて、いっぱい眠っているのよ。』と言います。赤ちゃんはおっぱいをたくさん飲んでいっぱい眠ると早く大きくなれるんだって。そして、お腹が空いたら目をさまして、力いっぱい泣いてお母さんを呼んで運動するんだって。チーちゃん、早く大きくならないかな。

洗たく機の終了ブザーが鳴りました。お母さんは今から洗たく物を干します。お母さんは、チーちゃんをベビーベッドにねかせてから、マーちゃんに言いました。
「マーちゃん、チーちゃんが泣いたらあやしてやってね。でも絶対にだっこしちゃだめよ。チーちゃんの首がガクンッてなるからね。それに小さいけれど、マーちゃんにはまだ重すぎるからね。」
「はぁい、お母さんが来るまで待っているよ。ぼく、チーちゃんを見ていてあげるから、後で絶対だっこさせてね。」

マーちゃんは、すぐにでもだきたい気持ちをぐっとこらえて、じっと妹を見つめています。チーちゃんをじっと見ているマーちゃんの顔はしんけんです。チーちゃんは、めずらしくまだ眠っていません。
マーちゃんは何だかほっとしました。あんまりねてばかりなので、本当に生きてるのかな、と、心配だったのです。ほわほわでちっちゃくて、とてもかわいいいのです。

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