ゆたかどうわかん

いいにおい。とってもおいしそう。

においをたどって、てーぶるのしたまでやってきたのはありのえいみーです。

まーちゃんのいえのにわはえいみーのいきているせかいでもあります。

かだんのすみにあるくさのねもとにすがあります。

かぞくがたくさんいるので、
げんきなえいみーはまいにちえさをさがしにでかけます。

いつもは、
まーちゃんのいえのかだんやはたけのなかでえさをさがしています。

えいみーたちありにはたいせつなえさばなのです。

きょうは、おいしそうなにおいにつられて、
めったにでないえさばからでてきてしまいました。

このうえみたい。すっごくたかいなぁ。

でも、がんばらなくっちゃ。

えいみーはてーぶるのあしをのぼりはじめました。

どんどん、どんどん、やすまずに。

いったい、どれだけのぼったでしょう。

でも、においは、うえにみえる、くろいおおきなやねのうえからしてきます。

やっと、やねのうえにつきました。

しろいおおきなものがあって、においはそのうえからしてきます。

えいみーはためいきをつきました。

それでも、しろいかべをのぼって、しろいてんじょうからおちないように、
ようじんしながらはしまでいくと、ふちをはいのぼりました。

ゆめをみているようです。

みえるのは、まっしろなさとうとまっかないちごだけです。

えいみーはちかづいてひとくちたべてみました。

なんておいしいのかしら。はやくみんなにおしえよう。

えいみーはもってかえるぶんを、くちにくわえました。

さっきのぼってきたみちを、えさをくわえておりていきます。

うれしくて、げんきいっぱいで、とうのしたにつきました。

えいみーは、とうをみあげました。

とうは、そらまでとどいているようにみえます。

それでも、こんなごちそうがあれば、みんなはよろこんでやってくるでしょう。