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マーちゃんが、このアリたちの長い行列をみつけました。どれくらい出てくるのか知りたくて、巣の近くにしゃがみこんで見ていることにしました。アリは、時々ぶつかったりして、話をしているみたいです。
そこにお母さんがやってきました。
「マーちゃん。お昼ご飯よ。」
「はぁい。ねえ、お母さん。巣から、アリがいっぱい出て来るよ。」
「ほんとね。アリのお家は、ものすごくいっぱい、家族がいるのね。」
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![]() マーちゃんは、巣とテーブルの間を、行ったり来たりしています。アリがエサを運び始めると、やってくるアリとぶつかったりして、とても忙しそうです。
「ねえ、お母さん。アリはなんでこんなに急いでるの?」
「うーん。エサを取られないようにかな?殺されたりするから、命がけね。」
「命がけ?命がけってなあに。」
「そうねえ。死ぬかもしれないのがこわいからって何もしなかったら、食べる物がなくなって、やっぱり死んでしまうでしょう。だったら、死なないようにがんばる方が、死なないですむかもしれない。その方がずっといい!って思って、こわくても、一生けんめいがんばることよ。
それにね。巣には、小さい兄弟がたくさんいるし、女王アリも赤ちゃんをたくさん産んでいて、外に出られないの。だから、持って帰ってあげるのよ。」
「えらいねー!みんな大事なんだね。」
マーちゃんは、そう言ってから、ちょっと考えています。
「ねえ、お母さん。お父さんも、ぼくたちが大事だから、お仕事してるの?」
「そうよ。マーちゃんがお帰りなさいっていうと、すごくうれしそうでしょう?」
「うん。ニコッてして、ただいまって!」
そう言うと、マーちゃんは、また、うれしそうにアリの行列を見ています。アリがみんな巣に戻れるといいな。
「ほら、マーちゃん、お父さんよ。お帰りなさいを言って、いっしょに手を洗っていらっしゃい。ご飯ですよ。」
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