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BGMは、background music の略。BGMが仕事や学習の効率を良くすると言われだして何年にもなるのに、店舗以外で、BGMを流しているところは滅多にない。笑顔にしてもそう。何かに楽しく熱中していると時間があっという間に過ぎるように、仕事の楽しい部分を見つけ、仕事を楽しんでいると笑顔が自然にこぼれる。その効果のほどを実際に体験した者としては残念でならない。
日本人は、真面目な態度は静かさと厳しさ(いかめしさ)にあると信じてきた。そして、まだ殆どの場所で、その考えが堅く信じられている。経験から判断すれば、日本では、仕事が楽しくて笑顔がこぼれた体験などない方が殆どだろう。だから、それほど仕事を好きになれるなど信じないのも無理はない。
しかし、だからといって、真実楽しく仕事をしているのに、笑みをこぼしてはいけない、と言われても非常に困る。私など、知らず知らずこぼれる笑顔を制御できたのは、実際にヘラヘラしているという非難を浴びて愕然とし、苦虫を噛んでいる時だけだったのだから。 日本人にとって、仕事や学習というのはそれほど苦痛なのだろうか。笑うなど真面目さが足りない、音楽を聴きながらなど不謹慎極まりない。頭から、そう決めつけて、科学的に良いと証明されても受け入れようともしない。
しかし、なぜ、音楽や笑顔が不真面目で不謹慎なのだろうか。もし音楽も笑顔もなければ、人類は戦争や飢餓の鬱状態を生き抜いただろうか。『行いを改むるに憚ることなかれ』。間違った観念や悪習を改めるのに何をためらう必要があるだろうか。
卑屈な言い方だけれども、しがない働き蜂が仕事を楽しみ、笑うのは、それほど生意気だろうか。大人になれば一日の大半を仕事に費やし、生活苦に笑いが薄れる。そして、今は誰もが知っているように、寿命まで縮めることになる。
それを避けたければ、仕事を楽しみ熱中できるように、仕事に好きな部分を見いだし、作りだして好きになる以外にない。その努力をする人は少ない。が、楽しめない仕事に進化は望めない。望めないなら生活は少しも楽にならない。
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![]() 音楽を奪えば人が死に絶える日がくる、なんて予言をしてみたくなる。しかし、私もさるもの?自活し必死に生きる若者たちが気にいって、何かしら言っていた。
必死に生きてる人間は意欲と努力がすごい。チャンスを逃すな、とは言ったけど、チャンスのつかみ方は教えきれなかった。それでも何人かはちゃんと掴んだ。それを目にした嬉しさは格別だった。
庶民にとって、仕事はまさに生活の糧。それが、そうまでするべき理由になる。裕福だとそんな必要はないのだろうが、庶民には涙ぐましい努力が必須になる。生きるための笑顔をふざけているようにしか見ない上司よりは、解ってくれる上司の下で働きたい。BGMが笑顔を呼んで、仕事や学習が楽しく思えてくる。
[ 2006.5.2 ]
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頭の中ならロックでも誰にも聞こえないね。でも、楽しくて、つい笑顔になってたりして。
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