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記憶力がない?

何の関心もいだかないままに終わる行きずりの人の顔や名前は記憶に残りにくい。覚えるのが苦手な人もいるが、無意識にであっても、おぼえる必要がない、おぼえても価値がない、そうみているから記憶に残らない、ということが多い。だれかに、それでも覚えてほしければ、また、行きずりから知りあい以上になりたいなら、相手になんらかの感動をあたえるのが手っとり早い。
記憶の最優先事項は日々を生きるための知識であり、何のつながりもない人の顔と名前を覚えることは最優先事項にはならない。覚えることが糧を得ることにつながるなら、言葉と同じように、仕事の手順と同じように、否応なく覚えるのだろうけれど。誰もが泰平を満喫できるものではないのが人の世というものなのだから。

しかし、必要であるのに人の顔と名前を容易に覚えない、覚えられないなら、記憶力を損なう何らかの問題をかかえているのかもしれない。そう考えることができない人の横で生きるなら、足払いをかけられないように用心しないといけない。できれば、『逃げるが勝ち』で離れればいいのだけれど、やみくもに逃げても事態が良くなる保証はない。そうそう都合よく逃げられない。
『人の上に立ちたいなら人の顔と名前を覚えろ』それが人の上に立つ者の一番の条件だと、むかしの上司に言われたことがある。しかし、覚えるにこしたことはないが、一般的には、相手の顔も名前も思いだせないのは、何の印象も感じなかったからで、その勘が正しければ『覚える価値はない』といっていい。
感動をあたえなかったことにこそ問題があるかもしれない。『激怒』という悪印象をあたえてでも、覚えられることを最優先にする人もいる。それほど、思考回路は感動に左右される。悪印象を植えつけては後々まずいだろうと思うのだが、そういう人はトコトン要領に長けているらしい。仕事でも、一般生活でも、苦もなく好印象にすり替えていくように見える。
ともあれ、人の顔と名前を覚え、覚えられることは、実際に社会では大切にされる。それが仕事上の得意先であれば、覚えてもらったなら、実に嬉しいものでもある。しかしそれよりも、覚えなければいけないことを覚えないことのほうが見過ごしにできない。子供はまだ人としての発展途上状態にあるからしかたないが、その子供を導くべき大人にそんな人が多すぎはしないだろうか。

表面は記憶力が良いほうが良いかもしれない。しかし、それを悪用するなら、ただ印象を感じなくて覚えられないほうが人としては『(人間が)できている』といえる。悪用するために覚えたのなら、それは記憶力が良いのではなく、餌食にするカモを物色していて、そのカモとして覚えたに過ぎないのだから、人としては『(悪事は)できるが(人間は)できていない』といえる。
どちらが良いと思うかは、その生きる姿勢によるだろうが、誰もが生きやすい社会というのは、千差万別の理想からは出てきそうにない。誰もが少しずつ譲りあい、妥協しあい、少々の過ごし難さを受け入れて、その差を少しでも無くそうという努力を続ける社会しかない。それすらもできない状況にあると、希望は失われ、まともな思考能力を発揮できなくなる。まともな思考ができなくなり、高じて絶望に近づくと、ただ生きるだけの状態に追い込まれていく。その中でどう活き活きと生き、まともに思考できるだろうか。
[ 2006.10.5 ]
[ 2007.5.5.更新 ]
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★一言★
尊敬できる相手に出会えたならば、この上もなく感動し、確実に記憶に留めるだろう。また、その傍を離れずにいる努力をも惜しまないだろう。そう思うにつけ、未だにそういう巡りあいに恵まれないことが残念でならない。親切ごかしの差別など要らない。人として対等である権利と、それを実行できる権利とがほしい。
一国の代表であろうが、浮浪者であろうが、優れた人は重んじ、善行は称え、悪行は償わせるべきで、それが本来の民主主義の良いところであり真髄でもある。
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