悲しみばかり そこかしこに打ち捨てていく
過去のぬくもりは 多く葦舟にいざなわれ
心に留めていたものが 知らず引かれ
知らず忘れていたものが ふいに寄せる
次々に飽くことなく 引いては寄せる
いつしか寄せる葦舟に 乗せる思いが尽きたなら
これで最後だからと わたしを引いていくかしら