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梅之ゆたか著
小説ファンタジー|詩集花筏歌集
朱の楯鉾悠久の一瞬鏡岩生かすために赤い花葦舟に国の一欠け
万華鏡過ぎゆく時たった一つの褒め言葉彼は言った姉ちゃんの弟手のなかで黄泉路近く

葦舟に

胸躍る喜びは
沸き立つ希望は

触れそうなこの手を振り払い
手を伸ばす子らの横を駆け抜け

悲しみばかり
そこかしこに打ち捨てていく

過去のぬくもりは
多く葦舟にいざなわれ

誰も知らない
時の彼方に
今はある
寄せる波が引くように

心に留めていたものが
知らず引かれ

知らず忘れていたものが
ふいに寄せる

次々に飽くことなく
引いては寄せる

いつしか寄せる葦舟に
乗せる思いが尽きたなら

これで最後だからと
わたしを引いていくかしら

ぬくもりを寄せたところまで
[ 2011.01.06 ]
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朱の楯鉾悠久の一瞬鏡岩生かすために赤い花葦舟に国の一欠け
万華鏡過ぎゆく時たった一つの褒め言葉彼は言った姉ちゃんの弟手のなかで黄泉路近く
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