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梅之ゆたか著
小説ファンタジー|詩集花筏歌集
朱の楯鉾悠久の一瞬鏡岩生かすために赤い花葦舟に国の一欠け
万華鏡過ぎゆく時たった一つの褒め言葉彼は言った姉ちゃんの弟手のなかで黄泉路近く

過ぎゆく時

恋をするには情熱が足りない
愛を語るにも現実は空しい
ただつれづれに日が過ぎる

わたしを愛でた男(ひと)がいた
その想いが今も わたしを包む
自分を嫌うことはない
そんなに悲観した人生でもない

一人の男にとって
わたしは生き生きとした花だった
コンクールで賞を取ったと便りがあって
花と歌われている わたしがいた
もう一人の男の中には
愛を探すわたしがいた

逢ったことも逢うこともないのに
つたない一篇の詩の中から
わたしのために歌が流れた

もう逢えない男に遺された思い
会わないままに贈られたロマン
心優しき 今は常世の住人達

それほど悲観した人生でもない
[ 2006.03.18 ]
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万華鏡過ぎゆく時たった一つの褒め言葉彼は言った姉ちゃんの弟手のなかで黄泉路近く
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