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イジメられっ子 REVOLUTION
生きる権利心の形良し悪し身の用心思いの外ClickBox言葉の妙味数と計算

生きる権利イジメ差別イジメ?被害妄想?登校拒否は心の防御アテンションプリーズ?知りたい心、知る権利はぐくむということ人を裁く大人になるということ外を歩く自由清く正しく飢えて死ね?指導者の条件投票するだけで変わるしきたりと人権始まりの無差別攻撃家庭から世界へ敗戦の爪痕ジェンダーの魔女狩りバブル味イッチョー!

バブル味イッチョー!

とかく、外来ものには古来の生態系を脅かすものが多い。動植物は言うに及ばず、買収や合併吸収を良しとする外来の企業理念は実に際限なく“節度”がない。利を極めるのが企業や自営業であり、そこで働き糧を得るのが労働者であり、その双方から吸い上げて成り立つのが行政であり、それは致し方ないが。
今、零細企業でなくとも、企業が社員を厚遇するなら経営は火の車になる。企業が小規模であればあるほど、生き残るために社員を少しでも安く使い捨てるしかない。それでも大企業には到底太刀打ちできるはずもなく、踏み潰されるか飲み込まれるかの恐怖に怯(おび)えながらも必死に生きる。
戦後の日本の発展を支えた技術力は一部に集約され、専門化され、未経験者がいきなり飛び込める状態にはない。言葉は悪いが、掃いて捨てるほどの技術者候補がいて、自然に競争が生まれ、淘汰され、過酷ともいえる切磋琢磨がなされていたからこそ、日本は驚異的な復興を成し遂げてきたというのに…見る影もない。派遣など、何の知識もなくプロとして現場投入される…学ぶ暇もあればこそだ…。だからミスも多いし怪我も多く、格好の蔑視の対象にもされやすい。

昔は、職がなくても、家がなくても、何とか食べることは可能だった。そこが個人の所有でさえなければ、どこで野草を摘もうが、貝を掘ろうが、海草を採ろうが、山菜を採ろうが、魚を釣ろうが、火を起こそうが、煮炊きをしようが、手製の氷水を売ろうが、罪に問われる心配はなかった。
途上国では今もそういう国が多いかもしれないし、嘘のように思えるかもしれないが、発展するにつれ、徐々に締めつけられるものだ。自営者や団体などの利権を保護するためには、そうせざるをえなくなる。その反面、個人の日常的権利が制限されていくが、それに抗議したとて始まらない。
しかし発展した社会では、仕事がなければ生き延びることそのものができない。今の日本の底辺層などは、税と家賃と光熱費にも足りない仕事しかない。全てが一部で占められているからだ。野の草を摘むことも、浜辺で貝を掘ることも、浅瀬で海草を採ることも、山菜を採ることも、海で魚を釣ることも、火を起こすことも、煮炊きすることも、目の前の土で野菜を作ることも、道端で氷水を売ることも、行政の許可なくやれば“犯罪”になり、大方は許可の対象にすらなりえない。食べずに生きることは誰にもできないのに。
社会の何割かは、生き延びられた時代を知っているから、“職がない=死ぬことはない”と思い込み、何割かは、日本人には絵に描いた餅に等しい“お金がなければ保護がある=死ぬことはない”と信じ込んでいる。それが幻に過ぎないと、一体、何人が真剣に考えているだろう。日本人の保護世帯は120万の半数にも遠く及ばないらしいのに、その現実も公にはされない。1億の中では砂粒のようなものだ。明白でも提訴しなければ救済されない、徒党を組めば理を超えて救済されるような体制にも救いがない。
社会が事細かに個人の権利を規制するなら、それを補うものを確約するのは社会の義務だ。低賃金や過酷労働は厳罰に処すべきであり、その対象が日本人であろうがなかろうが同じでなければ意味がない。低賃金で働く移民や研修生、実習生などがいれば、少しでも利益を上げたい企業としては移民らを雇うのが当然だからだ。結果、日本人は同じかそれ以下の条件でしか雇ってもらえなくなるのも必然だからだ。その悪循環こそが今の雇用問題を生んできた。途上国と共に繁栄しようというなら、それを正すことこそ平等というものだろう。

節度のない利権には国どころか世界をも滅ぼす残虐性が満ち溢れている。世界を揺るがした株や投資、買収や合併吸収などの巨大な利権には、巨大な制限が必須だ。対して翻弄される側には同じくらい巨大な拒否権が認められるべきだ。そのためには国の庇護も不可欠だ。何度文字にしたかわからないが、“過ぎたるはなお及ばざるがごとし”に尽きる。
バブル崩壊後に性懲りもなく同じ道を歩む者はギャンブルの深みに嵌ったギャンブラーと同じだ。今を騒がす覚醒剤のように破滅しかもたらさない。戦後の復興期の日本は、貧しくとも希望に満ちた良い国だったと折に触れ思う。外来のものがベターであったなら、世界はこうも狂気に満ち溢れるものだろうか。一寸の虫の老婆心ではあろうが、子を残して先逝く者としては、この経済危機からの立ち上がりに際し、日本企業だけでも、そうならないことを願ってやまない。企業と行政は率先して“良き日本”に立ち返るべきだ。
[ 2009.8.9 ]

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