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一芸の対価

一芸に秀でる、と言うのはやすいが、望んだからといってできるものでもない。多くの人が挫折を味わい、断念する。だから、一芸に秀でた人を理屈ぬきに尊敬し、憧憬の目で見る。カリスマ○○などもその心理による。
しかし、一芸に秀でることは、すべてに秀でていることの証明にはならない。理屈ではわかっているのに、一芸に秀でた人の言葉には人を従わせる力がある。秀でることの難しさを知るほど、一芸に心酔のあまり傾倒する。
逆に、一芸に秀でさえすれば人心を左右できる、ともいえる。それを処世術に綺麗とはいえない人生を歩む人もいる。それを目指して日々励む人はもっといる。純粋に精進に励む人は、その処世術の格好の練習台でもある。それでも、一芸に秀でれば尊敬と憧憬、あるいは、裏返しの恐怖と隷属が集まる。

最たる例は、その政治能力を一芸というには偉大すぎるが、奴隷開放宣言で有名な故リンカーン元米大統領だろう。暗殺された故ケネディ大統領も平等精神豊かな人物だった。奴隷開放宣言以来、その暗殺が起こるまでは、アメリカは世界を率いるに足る国だった。どこの国にも優れた人物はいただろうが、日の目を浴びなかった人物の方がはるかに多い。そんな中で、アメリカンドリームという言葉まで生まれるほど、アメリカは世界が憧れる自由平等の国だった。
悪い例では、心理学を手玉に取り、虐殺の限りを尽くしたヒトラーだろう。悪目立ちのためか、人を思い通りに動かす能力でヒトラーに勝る人物に思い至らない。良いほうで大成できる時代ではなかったのだろうが、何とも嫌な例であることに変わりはない。しかし、ここまでではなくとも、時代にあわせて手加減している?例は、現代にも掃いて捨てるほどある。
また、人には、努力が報われた途端、安心して気が抜けてしまうところがある。懸命に努力を続け、やっと秀でたのだから維持したい。そのためにも、得た力を存分に使いたい。気の緩みから、これだけ、これくらいなら、となる…。道を誤らないためには、人格面だけでなく、生活に窮していないほうがいい。誘惑をたどれば、結局はお金にたどりつく。努力が水の泡になりかねない。
かといって、有り余るほどあるのも恐い。人の欲の辞書に満足という文字はない。もっとあって良いはずだ。もっともっとあって満足したなら、人に分けてやらないでもない、となるが、満足するときは永遠にやってこない。

権力者や富裕層は影響力を持つが、一芸に秀でれば、そこに一歩近づく。人の尊敬が集まり影響力が出るようになる。そこで、より慎重さを要求され責任を問われることを、自他ともに理解する。それでも公然と差別や威嚇をするような人物にかかわったときは、迎合も抗戦もできないなら逸早く逃げないとろくなことがない。
些事では、事務や営業に優れた人を全てに有能とし、事務の不得手な人を全てに無能とするのはおかしい。事務に有能なら読みづらい事務用文字が書けるというのもおかしい。文芸家の字は汚いはずで、きれいな字だから盗作とするのはおかしい。大事では、政治に有能だから、教師だから、人格が勝っているとするのはおかしい。同様に、医者、弁護士、企業家など、大変な努力の末に有能で有名であっても、それだけ、かもしれない。

どんな一芸も、すべてを網羅しないからこその一芸であり、その有能さが証明されているのは、その一芸に関してだけ…。一芸の対価は一芸の中にだけある。オールマイティは個人の領域にはない。にもかかわらず、権力は黒を白とするのを要求し、世間は全てを信用しないことに罪悪感を持たせる。それを暴くのはとことん難しいのに、罠はどこにでも転がっている。
[ 2007.6.22 ]
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