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イジメられっ子 REVOLUTION
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渦中の無感動

心理学でいう《ゲイン・ロス効果》では、人が感動するのは、久しく出会わなかった事柄や光景に出会った時だという。ということは、人はよく美談に感動するが、世にいう美談は限られた人々にとっての美談であり、大きくもてはやされるほど、無縁に近いということだ。逆に、感動しない人々は、その渦中で現実と闘っているからかもしれない。

大いに感動した人が、自分はあそこまで達成できてはいないが努力している。だから、君もそうすべきだと説くことがある。真実親切心のばあいもあるだろうが、それほど当然のことを強いねばならないと言って暗に見下していることもあるものだ。実際はともかく、実に多くの人が押しなべて思っている。『こんな社会で生きるにしては自分は充分感動に値する』と。
その矛盾をつついて激昂させることもないが、リスクは減らすべきで、その矛盾を心に留めずに盲従するのは危険すぎる。言うは易く行うは難しで、多大な努力と犠牲を払うのは実行者なのだから。理想はあくまでも理想であり、現実に実行可能かどうかとは関係がない。口に出さなくても、美談の達成は滅多にできないからこそ感動を誘う、ということを忘れてはならない。

結果良しなら大いに感動され盛大に恩を着せられて済むが、でなければ厚意を無にした人間として悪しざまに軽蔑される。それだけですめばまだいい。その権力次第では、社会人として不適格という烙印まで押されかねない。社会不安がつのる社会の上位階級には、《邪魔者は排除するのみ》という権利思考が蔓延するのは歴史が証明している。血が流れても、自分の血でなければ痛くもないから、それらの権利思考はとどまるところを知らない。
社会というピラミッドの土台では多くの人間が底辺を支えている。肥大するにまかせたピラミッドは支えきれなくなり、息絶える者の増加とともに社会不安が拡大する。社会は底辺を支える者を増やすことに躍起になる。肥大するにまかせているうちに共に肥大した上位階級を追い落とすか否か、今にも息絶えようとする底辺階級を救うか否か。
ほとんどの歴史では、息絶えようとする底辺階級が救われることはなく、想像を絶するような革命や内乱でしか成し得なかった。だからこそ、その悲惨さを教訓に、民主主義が尊ばれ、人権が叫ばれ、人類みな平等という思想が生まれた。人間の長い歴史の中でやっと培われた人類全体を思いやる思想を捨てるべきではない。歴史を逆行させるなら、先人は草葉の陰でどんな思いをするだろう。

教育によって染みついた思想は洗脳と同じで、容易なことでは変わらない。ことに不惑の年齢にもなると他の思想は受け入れられない。が、歪んだ教育の結果を正しておかなければ、次世代、ひいては我が子の安全が脅かされる。それをしなかったから今の無秩序があるのではないか。
どの時代のどの国であっても、選挙制であろうが世襲制であろうが、資質のない指導者は国を滅ぼし、正義を以て弱きを助け強気をくじく意思堅固な者の台頭が熱望された。今しもそう言える。民主主義をよく学ばざる者は、学んだ者にその全権を譲るべきだろう。その意気と意思ある者に。老婆心というなかれ。わが子らは絶望し、子を残さないと言うが、人はまだ産み、地に満ちるのだろうから。
[ 2006.9.13 ]
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