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潔癖の落とし穴

潔癖さが、なぜ落とし穴なのか。おおよその正義感というものはあるものの、個人の思考能力は千差万別で、その枠を超えないところで各々の正義の基準が自ずと決まる。だから、その総まとめとも言うべき大よその正義感自体は正しくてもその正しさは完璧とはいえない。そして、その千差万別の正義感を基準にした潔癖さとて完璧とはいえない。
若い頃の正義感にしても、理想に基づいて純粋であるだけに人の潔癖でない部分を許さないことが多い。が、はたして、その正義感はどこまで正しいのか。人の心の動きを読むには経験が足りない。人の行為のどこにどういう意図と心理があるのか、それを理解する能力も充分ではない。それを見える部分だけで決めつけるから、人をひどく傷つけることが多い。

誰でも幼い時があり、若い未熟な時がある。時を経て、恥じ入るほどに浅はかであったと悔いたことがない人はいないだろう。人は人として未熟なゆえに無慈悲に過ぎることをしてしまう。頭を下げてすむことであれば胸撫で下ろすこともできるが、潔癖な性格の人ほど人に対しても厳しく、手ひどい仕打ちをしていたりする。
そのせいで相手の人生が取り返しのつかない方向に向かったとすれば、後悔してももう遅い。やり直しが利かないことも人生には数多くある。若いからと許せることは、実際にはそう多くもない。当人とその周りは許しても、相手は許せる心境にはないものだからだ。決断を下すのに迷うのは決して悪いことではない。世の中、白黒で決着できる物事も、また、そう多くはないものだ。間違いに気づいたとしても、『若いからやり直せる』のは当人だけのことも大いにある、と、肝に銘じておかなければいけない。
現代は特に人を信じる心が希薄になって、まずは疑ってかからないと、うっかり信用すると足元を掬われてしまう。そのため、子供時代から辛辣な人の心に晒されて、人を信じたくとも信じることが恐ろしいほどにできなくなっている。
人はよく人の無知をあげつらい、自分の無知は捻じ曲げてでも保護しようとする。それは、誰も認めたくなくとも、明らかに、自分がするように人にされたくないという防御本能からくる。それほど人は日常茶飯事に無意識に他人を嘲るチャンスを探している。それが、自分が人に対するのと同じように、あるいはより強く、人にあげつらわれるのを恐れる理由にもなっている。

思考する能力は、社会で経験しながら習得するものであり、成人でさえその良い機会に恵まれなかったと思える人は多い。おこがましくも己以外を律するなら、人として真実を見極め、その行為の動機を見極め、それが絶対に人として許せない行為かどうか、同じ人としてよく見極める義務がある。そのうえで人に対しなければ、無慈悲の権化になっていることも大いに有りうる。
人の社会が、理想の社会で教科書通りの理想の日常が滞りすぎているのであれば、何事にも迷うことなく、問題は起きないのかもしれないが。はたしてユートピアが存在するとしても永く存続できるかどうかは疑わしい気がする。何より、そこにいるのは、死ぬまで欲と闘う業を背負い、その宿命に翻弄される『ヒト』『ヒト』『ヒト』・・・ばかりなのだから。

その理想は千差万別で、きっと、そこに住む人の数だけあることだろう。誰もが満足するようなユートピアなど絵空事。限りなく?不可能なのかもしれない。せめて浅はかな歴史を繰り返さずにすまないものかと深いため息が出る。
次の世代により良い社会を残す努力は今生きているものにしかできない。こんな世の中、と言いたくとも、次々に、次の、その次の、またその次の若者の時代が来る。自分を磨くことをせず、おざなりに時を過ごすと時代は続かなくなる。人を殺す人などいらない。次の時代の若者が生き生きと生きられる時代でありたい。
[ 2006.3.18 ]
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★一言★
昔から、潔癖さは若者の穢れない心ゆえの取り柄だった。今はそう言い切れない気がする。若者は常に締め付けられ、管理され、危険な時も助けを得られず、社会から守られることがない。昔はそれはなかったというわけじゃない。しかし、確かに、今ほど人の心がささくれだってなどいなかった。今の若者は穢れなさからではなく、人を疑うことしかできずに、悪い結論に結び付けているように思える。
色々な偶然が重なると本当に偶然なのかを疑いたくなる。それは当然ではあるが、人は疑心暗鬼になると過ちを犯しやすい。確たる証拠を見出せないなら、大きく一呼吸して、疑いは疑いでしかないと信じよう。
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