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イジメられっ子 REVOLUTION
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皆同じ?

「個人的な家庭事情を他人にあからさまにするのは恥ずかしい行為だ。何て浅はかで思慮が足りないんだ。」
「入ってくる額はわかっているんだから、その範囲内で生活しないと。だらしない。そんな恥ずかしいことをよく人に言えるものだ。」
恵まれた人に窮状を明かし仕事の必要性を訴えると、一様に眉をひそめる。貧乏はその人間の不徳の結果だとして軽蔑を隠さない。ろくでもない人間だから貧乏なんだと言ってはばからない。そう言う人々は、家族4人の生活を、何ヶ月〜何年も、蓄えもなく、家賃も含めて全て5〜10万円の収入で賄うことに何の疑問も持たない。
「自分もろくに余裕はないがきちんと節約している。自分たちは徳が備わっているから、貧乏にならずにすんでいる。パンや米を食べられるし、仕事のためにきちんとした衣服を着ることができる。」得意げにそう口にする。しかし、何の財産もなく常に飢えと闘う人と、飢える心配のない人との間には、天と地ほどの差がある。富裕な人は持たざる人の必要が認識できない。

貧乏だと親兄弟ですら保証人を拒否する。保証人無しでは日雇いしかできず、利息の安い公的資金・福祉資金も、一間のアパートすら借りられない。健保証を取りあげられ、わずかな財産を差し押さえられ、無保障の重労働に甘んじる。持たざる者は僅かな収入から高い家賃を払うが、持てる者は家を持たずとも、社宅や官舎や保証人を立てて公営住宅などに安く住む。持たざる者は省エネ家電を買えず、古い家電の高い電気代を払う。

持たざるものは薄給から常に割高な支払を強いられる。安定した仕事を持ち、安定した生活を送るひとは、悪条件に甘んじているアルバイトやパートから間接的に搾取している、というのは、現実であって、けっして意地の悪い言いかたではない。『皆同じ』など、傲慢ゆえの象徴的言いまわしと言える。持たざる者には死が常に身近に見えている。
10万の給料で4万の家賃を払い、2万の水道光熱費を払い、日銭稼ぎの必需品である携帯に1万円を払う。交通費など出ない。自転車を駐輪場にあずけ、列車やバスを利用すると3万円前後の出費になる。残り1万円。食べていけない。何を減らすか?風呂に入らないわけにも、食べないわけにもいかない。交通費も減らせない。引っ越したくても敷金礼金保証人もなく、安いアパートもまずない。入ってくる額がわかっていても、10分の1の収入で10分の1の生活は成り立たない。
妻がいて働いても交通費や食費を除けば1万程度しか増えない。小さな子供には保育園の費用と弁当が要る。病気も多い。休むと仕事を減らされ、結局首になる。保証人もない、仕事も不安定、銀行どころか行政すら融資してくれない。悩んだ末に、消費者金融という高利貸しをたよるか、自殺するか、あるいは、家族みな食べずに衰弱して餓死するか、あるいは、子供を殺して刑務所に入るか、あるいは、盗みに走るか。他に何ができるだろうか。

いろいろな人生がある。いろいろな事情がある。しかし、個人がどんなに声を張りあげても、行政に耳がなければ徒労にすぎない。そして、餓死したくなければ、更なる泥沼にはまるしかない。政府は、その悲惨な低所得者から、税金や健保、年金を徴収し、払わなければ僅かな財産をも差し押さえるという。底辺にいる者にとっては、誰が政治をしようと大差はない。ないが、いつの間に、日本は封建制になったのだろうか。この国は北朝鮮の後を追っているのだろうか。
民主制だというならば、これほどに持たざる者の首を絞める政治家に、なぜ法外な高給が払われるのだろうか。重責に値するからこその高給である。その責務を履行しないなら大きく減給されて然るべきでもある。堕落した貴族政治のような有りようを、民主政のなかでも最たる衆愚政治と世界中から後ろ指を差される前に、高い教育を受けたリーダーとしての成果を出せないものだろうか。
[ 2006.8.28 ]
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★こころ★
隣の芝生は目に痛いほど青く見える。だから、「自分はあんな人間よりずっと良い思いをすべき人間なのに、ちっとも良い思いなんかしていない。不公平だ。皆同じでなきゃいけないんだ。」という不満が生まれる。そこには「何であの程度の人間が良い思いをしているんだ?」という蔑みがある。そして、中傷を撒き散らし、周囲を巻き込んで差別し、奈落の底に突き落とし、やっと、「皆同じなんだから」と笑って言う。
人を陥れることなく生きていて、「あなたなんか」と面と向かって言われると腹が立つ。が、その理不尽な蔑みを以て社会から弾き落とされるに至っては、自分の名誉と以前の生活が戻り、その相手が断罪されなければ、募りに募る恨みとなる。
また、その経緯を知っても蔑む者は、その者自身も、そういう生き方をしているからに他ならない。そういう者達は、滑稽にも、自身が高みに上るのではなく、他を踏み潰して高みに上ったつもりでいる。
イジメ、引き籠もり、仕事がない、それは誰のせい?少なくとも、当人は望んでなんかいない。どんなに不自由な身体でも、五体が揃っていれば障害年金も受給できない。誰かに養われていようがいまいが、そういう無収入の世帯から金銭を徴収するのが平等なのか。地域の差別や不条理の責任は行政にある。国も同じ。払えないなら死ねとでも言わんばかりに。
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