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差別用語のさが

近年、差別用語のあらゆるものが言葉の世界から抹消されている。差別用語は、差別を受ける人にとって腹立たしいだけでなく、差別をする者にとっても外聞が悪い。差別を受ける人にとっては、その身に受けた数々の屈辱を思い起こさせる。また、差別をする者にとっては、《差別はあってはならない》ことであり、《身を守る権利》の行使を差別用語で言われたくない。差別される人の訴えは渡りに船というわけだ。
双方のそういう思いが差別用語を抹消することに向けられてから今日まで、《差別用語と疑わしき言葉》はどんどん抹消されてきた。しかしながら、差別自体は、消えたわけでも、減ったわけでもない。かえって、性質の悪いイジメやイビリとなって、世に蔓延ってしまっている。現代の差別は、それを表す言葉が法によって失われたことによって、差別用語以外の言葉では表現し難い事柄を分かりにくくする手助けをしてしまっている。

差別用語を使って差別してはならないというのは正しい。しかし、差別用語をその訴えとして口にすることすら眉をひそめるというのはどうだろうか。差別用語を使って差別することは、もちろん非難されるべきだ。が、差別を訴える際にまで差別用語を使えないというのでは『まるで…かのように』『これでは…と同じではないか』などの比喩も使えない。的確な意味を表すことばも漢字もないでは、わかりやすく説明しようにも方法が見つからない。
差別を無くすことに躍起になるのではなく、差別用語を無くすことにばかり躍起になっているように思える。差別を受ける人が差別用語を使われると気持ちを逆なでされると訴えるのは当然でもある。しかし、その訴えを利用して、差別用語を抹消する者こそ、差別を容認し助長させている者であり、差別をする者ではないだろうか。
差別を受ける人にとって、数々の屈辱を思い起こさせるものであっても、差別があるということを世に知らしめる言葉や漢字を抹消すべきだろうか。言葉が人を差別するのではない。差別をするのは人であり、言葉を消しても差別がなくなることはない。聞きたくないから無くしてしまえという安易さで消せるものなら簡単で良いが。それどころか、今や、差別を助長させることに繋がってしまっているのではないか。
差別を受ける人が、その言葉を聞かないことで少々気が休まることはあるが、言葉がないから差別されなくなるということはない。耳をふさいで雨音を聞かずにすんでも、雨がやんだわけではない。それと同じだということを否応なく受け入れざるをえない。気持ちを逆なでされはするが、言葉や漢字を抹消しても何の解決にもならない。差別の雨はやんではいないのだから。

差別を受ける人にとっては、差別をされないことが重要であり、差別をする者にとっては、差別をしていることが公にされないことが重要だろう。差別用語が消えることで、どちらがより恩恵を受け、より得をするかは歴然としている。差別を訴えるときに、差別用語があれば説明がしやすくなる。差別用語を、差別用語であるという理由で抹消することに非常な疑問を感じる。
差別用語を抹消しようとするあまり、差別用語を口にすること自体が差別のように非難する風潮まである。差別を訴えたくて口を開けば、差別をしているかのような目を向ける。これは差別を無くしたいと願う人々にとって非常に危険ではないか。差別隠蔽のための用語抹消という本末転倒の結果になり、差別は一向に減らない。差別用語の抹消で得をするのが差別する者というのは、あまりにお粗末ではないか。
[ 2007.2.5 ]
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